Ｌｉｆｅ Ｗｉｔｈ

まさにあたしの心情を、
美悠は似つかわしくない、
鷹揚な仕草と口調で表した。

「そうなの！
　今朝もさぁ、
　昨日お風呂入りそびれたから、
　シャワー浴びるのに、
　ちょっと早く起きてさ。

　シャワー浴びて出てきたら、
　昨日、大学出かけたときより、
　部屋が散らかってるし！

　もう、こんなヤツとはさっさと別れた方がいいんじゃないかと思いながら、
　割り箸だのカップ麺の容器だの、
　空き缶だのを片付けてさ。

　自分で食べたものくらい、
　自分で片付けろっての。

　雑誌も開いたまま置きっぱなしだし、
　洗濯物はカゴに入れたまんまで、
　洗ってもいないし。

　干してあった洗濯物は、
　取り込んであったけど、
　片付けるどころか、
　ハンガーから外してもいないしさ。

　ちょっとくらい、
　家事手伝ってくれても良くない？
　あたしばっかやってるとか、
　本当ムカつくんだもん」

「家事は分担制が良いわよねぇ。
　学生同士とか、共働きなら余計に」