Life With

8/30
前へ
/30ページ
次へ
そう思ったら、とたん、 押さえていた言葉が、 開ける前に落っことしたコーラのように飛び出した。 「確かにちょっと帰るのが、  遅くなったんだけどさぁ、  飲み会の日は仕方ないじゃん!  あたしだってみんなと遊びたいもん」 「にゃるほど。  帰りが遅くて怒られたんだ」 昨日は、サークルの飲み会だった。 美悠はバイトで来なかったけど、 あたしが行ったことは知っている。 さもありなん、という顔で頷いた。 「もう、うるさくてさ!  確かに十時ぐらいって言ってたのが、  十一時近くになっちゃったんだけど、  飲み会だって言ってあるんだから、  放っといてくれてもいいじゃん!  十時十分に電話かかってくるんだよ?  マジうざい。  そんなにあたしのことを、  縛り付けないでって感じ」 「ふむふむ。で、どうした?」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加