Life With

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駅まで商店街の中を通りながら、 美悠は落ち着いている。 あたしは歩きながらしゃべっているから、 少し息切れしているけれど止まらない。 あたしのコーラは、 よっぽど勢いよく落ちて、 噴き出しているみたいだった。 「電話とったら、  『まだ帰ってこないの?』  とか言われてさ。  なんかムカついて機嫌悪くなって、  すぐ電話切ったの。  んで、しばらくして帰ったら、  ドア開けて顔見るなり、  『遅い』ってキレ出して。  マジ、訳わかんない。  『飲み会なんだからしょうがないじゃん』って言っても、  『しょうがなくない!  約束は約束だろ』とか言うし。  だいたい、  約束なんてした覚えはないよ。  帰る時間聞かれて、  だいたいそれくらいかなって、  言っただけなのにさ。  最終的に、  『あたしのやることに、  いちいち口出さないでよ!』  って怒鳴って、  自分の部屋に引きこもっちゃった。  おかげでお風呂入り損ねるしさ」 「まぁ、  自分のやることに色々言われるのは、  面倒くさいわな」
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