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その時、物置の扉が開いて現れたのは…
「うぃ~!今帰ったぞぉ~!」
泥酔状態のおっさん。
昼間からなんとまぁ……
桜子「お父さん!お金もないのにまた飲み歩いて…」
「酒~……酒飲ませろ……」
桜子の父親は、その場に座り込む。
酔っていても分かるくらい……辛い表情を浮かべていた。
桜子「……優子、ごめん…夜になったらまた来てくれる?その時にまた話するから…」
優子「ん、分かったよ」
私は立ち上がり、外に出た。
出る間際、桜子がなけなしのお金を私に渡してくれた。
「少ないけど、これで何か食べてきて?」と言う桜子に、私は何も言えなくなった…
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