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八原高校、卒業式。
私は一人卒業式を脱け出し、校庭のベンチに腰掛けていた。
優子「あ~…これからどうしよう……」
私は頭を抱えていた。
就職が決まらず、進学もできず…これからに思い悩んでいた。
悩んだって行き詰まるだけなのに…
優子「はぁ……」
ただため息しかでない。
とりあえず住む場所だけでもなんとかしないと…
などと考えていると…
「……どうしよう…」
後ろから声が聞こえ、振り向いた。
そこに居たのは、クラスで隣の席だった小川桜子。
別に暗くもなく、明るくもなく…とにかく静かな女の子だった。
隣の席なのに、あまり話したことはない。
彼女も、私のように何も決まらなかったのだろうか?
桜子「このままじゃ……私達は……」
私達……?
ただじっと見つめていた私の視線に気づいたのか、桜子は頭を上げて振り向いた。
桜子「あっ、優子…」
私の名を呼び、しばらく見つめた桜子は……
桜子「ねぇ!?貴女私達の代わりにパチンコ勝負して!?」
急に私にそんな願いを申し出た。
優子「パチンコ勝負??」
聞きなれない勝負に、ただ私はポカンとしてしまう。
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