1.登場人物紹介。最初だけ“ちょっぴりっ”長くなるよの巻

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席に着き、暫くして一番の仲良しが教室に入ってくる。 「あ、もっちゃんおはよう」 もっちゃんと呼ばれた女の子は、ちらりと目線をこちらへ向けるとそのまま席に着いた。 あたしはいつも通り駆け寄る。 「……おはよう」 メガネの向こう側。 その目からは冷静沈着のオーラがバシバシ伝わってくる。 「もっちゃん、今日もツインテール似合ってるねっ!」 「……そんなことはない。ひまちゃんだってその髪の毛の埃、似合ってる。可愛いじゃない」 「ゴミじゃんっ! これゴミじゃんっ!」 普段はあたしも大人しい。 よく周りからは〝落ち着いてる〟とか〝静か〟とか言われる。 実際、このツッコミも慣れていない。 「……ひまちゃん」 「なに」 「……一時間目、エラ呼吸の授業だっけ?」 「魚じゃんっ! それ魚じゃんっ!」 そんな感じで、二人の一ページ小説が始まりを迎えます。 そして、 今二人だけかよって思った奴。 言った奴でも良い。 ペットボトルのキャップを頭に乗せてこの小説を読むこと。
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