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――…
ぅ…ぅう……み、水…
あ…ミミズじゃないよ?
や、そんなベタなボケかましてる場合じゃ…
誰か…水……
あ、暑い…
う"~…真っ裸になりたい……
……おい、誰だ
布団押さえてるヤツ…
あつ…暑いんだけど…………
モソモソと動き、着物を捲り布団を剥ごうとする万里を押さえつける誰か
我慢の限界、とばかりに飛び起きた
「あっついっていってんだろーがぁぁぁあぁあぁぁ―…」
ォウ…大声出したら目が、マワル~…
が、起きた瞬間に崩れ落ちた
「大人しく寝ていろ
お前は熱があるのだから」
熱?あ~、成る程
だから暑いし喉渇くんだ…て、あれ?
今の声…
パチリ、と目を開ければ
ぉおぅ、イケメンさーん
ん?
万里はキョロリと辺りを見回した
和室、布団、それに寝かされた自分、
そして…傍らにイケメン……
あれ?道場に居たよね
え?なんで?
「突然倒れたのだ」
万里の疑問を察したのか、それとも顔に出ていたのか…それは直ぐに解決した
「え、倒れ…え?」
「疲れでも出たのであろう
もう暫く休め、今水を持つ」
その人物は状況を理解出来ぬ万里を余所に何処かへ行ってしまった
疲れ、かぁ…
確かに慣れない着物に知らない土地だもんな……
念願の幕末―
こんなことでへこたれる訳にはいかない
…て、ことでぇ
自身の荷物をあさり、取り出したのは
「ジャジャ~ン!!
か~ぜ~ぐ~す~りぃ~」
あ、水がなかった
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