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「おーいｯｯ!!万里ー！ちょっとコッチ来てモガッ」
「ばっ……!!左之!?何言って……！」
大きな声で万里を呼び寄せた
永倉は何故か狼狽え、思わず原田の口を塞ぐ
だが、さほど離れてはいない距離
「なんですかー？」
既に手遅れだった……
「あー……えーっと……た、大した用事じゃ……」
「……っ、ぶは！
いやな？新八がお前に話があるんだとよ
ついでに俺も聞きたい」
永倉がしどろもどろしてる間に手から逃れた原田
さらりと事を進める
「話？なんでしょう」
こてん、と小さく首を傾げる万里
っ、くっそ!!なんだよこの可愛い生き物はっ!?
先程までの狼狽えようはどこかに吹っ飛んだ永倉
悶絶している馬鹿を放置して原田は
「最近さぁ、近藤さんよくお前んとこ来てるよな
あれ、なんだ？」
さっさと本題に入った
「ああ……っ、と……特に大したことではありませんよ」
「でも、お前困ってんだろ？」
「え……」
「て、新八が」
「おいぃぃぃっ！」
永倉は話を進めておきながら勝手に丸投げした原田に憤りを感じるが、ここは観念して
「……や、なんかさ……近藤さんと話しすんの……苦手、なのか？
それとも答えにくいこと聞かれてるとか……」
恥ずかしそうにそっぽを向きながら、それでも視線はちらちらと万里の様子を伺う永倉は核心をついたことを言ってくる
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