第17章 利用する目的

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確かにそうだ 先の事など非常に答えにくい 正しいかどうかも分からない歴史、それだけではない 自分の得た知識を教えることで、今後の時の流れにどのような影響が現れるか予想もつかない 実際天王山では自決するはずの長州兵が新撰組と会津の手によって殲滅させられた 既に歴史は変わっている 万里は思わず口をつぐみ、俯く 「なんか心配事とか困ってるんだったら力になるけど……」 そんな様子を目の当たりにした永倉、どうにかしてやりたい衝動に駆られる それでも頑なに口を開かない万里 自ら語り出すまで待つ永倉 ……痺れを切らしたのはこの男 「っ、だぁぁぁぁ!! まどろっこしいっ!!ちょ、お前ら来いっ」 「え?え?」 「ちょ、左之!?」 二人の手を掴み、何処かへ連れていく ポイッ 「「……え?」」 ガチャーン!! 「「……ぇえぇぇえぇぇ!?」」
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