第1章 -願い叶う-

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―…ここ、かな? うん、多分合ってる んー…今はまだ浪士組の筈だから入隊しやすい筈 スゥ―… 大きく息を吸い込み 「すいまっせーん!!」 叫んだ 「誰か居ませんかー!!」 あれ?おっかしぃなぁ… 聞こえないのかな? 首を傾げ、再び叫ぶ為に息を吸えば スゥ… 「はい、どうかしましたか?」 「ッグ…ゲハッ、ゴホッ…ゴホゴホッ…ゥェ」 突如現れた人物に驚き、むせた 「え、あの、大丈夫ですか?」 うぅ…恥ずかしい…… 見知らぬ人に心配されるだけでなく、背中まで擦ってもらうなんて… 穴があったら入りたい…… 「スイマセン…もう平気です…」 漸く落ち着き、顔を上げれば― うっわ、なにコレ。めちゃくちゃイケメン… ……おっとヨダレが… ん~、年齢も上ッポイし親切だし、優しそうだから… 山南さんかな 「あの、私の顔に何か?」 やば、ガン見し過ぎた 「あ、いえいえ。何でもありません」 さて、本題を…と 「あの、自分此処に入隊したいんですが…」 「あぁ、入隊希望者ですか 分かりました とりあえず腕前を見せて頂きたいので道場にお越しください」 『此方です』と案内するイケメンの後ろを着いていく
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