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―…ここ、かな?
うん、多分合ってる
んー…今はまだ浪士組の筈だから入隊しやすい筈
スゥ―…
大きく息を吸い込み
「すいまっせーん!!」
叫んだ
「誰か居ませんかー!!」
あれ?おっかしぃなぁ…
聞こえないのかな?
首を傾げ、再び叫ぶ為に息を吸えば
スゥ…
「はい、どうかしましたか?」
「ッグ…ゲハッ、ゴホッ…ゴホゴホッ…ゥェ」
突如現れた人物に驚き、むせた
「え、あの、大丈夫ですか?」
うぅ…恥ずかしい……
見知らぬ人に心配されるだけでなく、背中まで擦ってもらうなんて…
穴があったら入りたい……
「スイマセン…もう平気です…」
漸く落ち着き、顔を上げれば―
うっわ、なにコレ。めちゃくちゃイケメン…
……おっとヨダレが…
ん~、年齢も上ッポイし親切だし、優しそうだから…
山南さんかな
「あの、私の顔に何か?」
やば、ガン見し過ぎた
「あ、いえいえ。何でもありません」
さて、本題を…と
「あの、自分此処に入隊したいんですが…」
「あぁ、入隊希望者ですか
分かりました
とりあえず腕前を見せて頂きたいので道場にお越しください」
『此方です』と案内するイケメンの後ろを着いていく
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