第1章 -願い叶う-

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ふぇ~…流石に広い こりゃ迷子になりそう 辺りを見回しながら着いていく途中、突如イケメンさんが振り返りトンデモナイ事を言い出した 「あ、申し遅れました 私、土方と申します 名を伺っても?」 ……………はい? 「え?」 「あの、だから貴方の名を―…」 「イヤイヤイヤ ……は?ちょ、え? す、スイマセン…もう一度貴方の名を」 「はい、土方、土方歳三と申します」 ん~…なんだろう…… 聞き間違い?空耳かな? 自分の耳をよぉーっく、かっぽじって…… さぁ!!わんもあぷりーず!! 「あの、もう一度…」 「え、は、はぁ…土方、です」 ……………………… 「えぇぇぇえぇぇえぇっ!?」 あ、やべ チョービビられた… 「い、如何なさいました?私をご存知で?」 えぇ、はい よぉーっく!!ご存知ですよ!? 紙の上だけですがね くっそ、小首傾げんな 可愛いだろ だが、しかぁーし!! 自分の知ってる土方はコレではないっ!! あれぇ?場所間違えたぁ? 「え、と。つかぬことをお聞きします 此処は『壬生浪士組』ですか?」 「はい、そうですよ」 事実は小説よりもなんちゃら… …頭が、混乱してきた 誰だ、メダ○ニ唱えた奴 「そ、それで…貴方の……」 ハッ 「あ、はい自分は【万里-バンリ-】と申します」   ニッコリ
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