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どどどどどうしよう…
こんな爽やかイケメンの土方とか知らないよ!?
それは山南さんのポジションでしょうが
…えぇ~…なんだろ、スッゴイ違和感……
さらりと名乗りを上げたが、内心では驚きを隠せない万里
土方の背後でアワアワしていれば
「此処です」
道場に着いた
中では数人の浪士が木刀片手に仕合をしている
おぉ…流石新選組…いや、浪士組か
万里が感心していれば二人に気付いた者が声をかけた
「あれ、また入隊希望者?」
「そうなんです、手合わせ願えますか?」
わ、可愛い
僅かに背が低いが、愛嬌のある笑みを浮かべ近づいてきた者に興味が移る
ん~…沖田総司?藤堂平助?
いやいや、待て
アレが土方だからまさかの永倉新八!?それとも原田左之助とか!?
……うっわ、こえぇー
アレが永倉、原田だったらちょっと引くかも……
あ、でも斎藤一ならアリかなぁ
一人(勝手に)思考を巡らせ目を白黒していれば『どうぞ』と差し出された木刀
「あ、ども」
会釈をしつつ中央まで進めば先程の可愛らしい人が対峙する
「ヨロシクオネガイシマス」
軽く礼をすれば構えた
ピリリと刺さるような空気が心地良い
―…この瞬間は…好きだな
空気を吸い込み閉じられた瞳を開く
と、同時に『初め』の声が上がる
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