1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーもう、駄目だ」
少女はついに
その場に力なく倒れる
最期にどうしても行きたい場所に行くことを
この体は許してくれないらしい
情けなくて
悔しくて
涙が溢れた
苦しくて目を閉じれば
あの頃の私が居る
恋しくて、目を閉じれば
あの頃の二人が居る
ただ、傍にいたくて
ずっとあの人を追いかけていたあの日が
時間の流れと
愛の狭間に落ちて貴方を失った
「悠輝」
最初のコメントを投稿しよう!