二大イケメンの迷走

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どうしよう、と あたしはオロオロしてしまった けれど 佐条くんは 顔色ひとつ変えず 舎弟たちに向き直り 「オンナ一人に 話しかけたぐらいで ガタガタ騒ぐんじゃねぇ」 「さ、佐条くん…」 あの 品行方正な佐条くんが ヤンキーになりきっている ていうか それ以上にこわい… 「てめーらには 守りたいオンナも いねーのか」 「シローさん… …さすがっス!!」 え、と あたしと有宮くんはぽかんとする 「マジかっけーっす 一生ついていきます!!」 「つーことは こちらの女子は シローさんのツレですか?」 「姐さんっ!!」 ざざっ!と 舎弟たちが あたしに向かって 一斉にお辞儀をした 「ちょ…待って ちが…」
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