利用価値

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「シャツを直せ」 「やだね」 「いいから直せ」 今度は佐条くんが 有宮くんのシャツを掴み スラックスに入れ込もうとする 「おまっ やめろ…っ」 「僕がこんな姿で 校内を歩いていると思うと 情けない」 ベルトを外させる 「きゃっ…」 あたしは思わず 手で顔を隠す 「わかった わかったから! 脱がすなっ」 二人の戯れは 第三者から見たら 仲の良さげな関係に 見えてしまいそうだと あたしはなぜか 頬が熱い
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