ヘッドの企み

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「今日の放課後 付き合ってくれないかな」 「あ、はい どこか行くんですか」 「実は…」 困ったように眉を寄せる 「集会があると…あのバカが」 「集会…?」 佐条くんが集会いうと 生徒会の集まりか何かと思ってしまう 「あいつの集まりといったら あれだよ 僕の天敵の…」 「え…ええっ」 もしかして、ヤンキーチームの 集会のこと?! 「なるべく上手くやるつもりだけど 何かぼろが出ないように 一緒に付いてきて欲しいんだ」 「は、はい…! わかりました! 佐条くんをお守りしますねっ」 すると彼は くすっと微笑んだ 「あ…なんだか あたしはが守るって変だったでしょうか…」 ヤンキーのヘッドを 守るみたいでちょっと 不思議な響きだった 「いや? 嬉しいよ ありがとう」 そっと髪を撫でられ あたしは一気に心拍数が上がってしまった
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