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「お前ら、だなんて…
佐条くん…」
「何か今日の佐条くん
おかしくないですか…」
ざわざわと
不穏な空気が流れる
どうしようと
あたしの方まで
緊張が伝わった
けれど
有宮くんは
寝ぼけたままだ
「おい、
何してんだ」
いつもの舎弟たちが
ちっとも自分の元へ来ないのに
不思議がり
佐条くんの姿のまま
舎弟の群れに向かおうとする
「あ、有宮くん…!」
あたしは
思わず飛び出して行き
彼に呼びかけた
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