第1章

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1979年5月 ある田舎町で姫野 舞子は生まれた。 一般的な家庭で特に不自由もなく両親に愛情をかけられて育てられた舞子は小学生はもちろん中学生になるまで自分の周りとは違うことに気づいていなかった。 中学の一年生歓迎会で舞子は自分の愚かさを知ることになる。 一年生が体育館に入学していく。 次は舞子の番だ。 みんなと同じようにそれでも少しみんなより背筋を伸ばして、そう意識していた舞子の入場とともに会場全体がざわついた。 周りの先輩がざわざわと周りと話し始めた。 何が起こったかも自分が何をしたかもわからない。 むしろ、少し背筋を伸ばしすぎたかな、と思った。 しかしある先輩の一言で会場は静まりかえった。
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