chapter 1 JK殺人事件(探索編)

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 いよいよ学校に向かう。  松稜学院の学生しか使わないんじゃないのみたいな小さい駅に降りて、案内図を見上げる。この手の有名校なら載ってるだろうな、というカンは見事に当たって、ちょっと距離はありそうだけど、場所の確認は取れた。  この距離は歩くだろうか。歩くにはちょっとシンドイ気もする。イイトコの子供たちが通うようなガッコだし。案内図を頼りにバスターミナルを見つけて、完全に学生向きの時刻表(平日の朝と夕方だけが異様に混雑)を発見する。てか今日、バス、ナイじゃん。部活とかはしないのか。  理解しました。心の中だけで頷いて、再び撮影。  よし。本日の目標はとりあえず達成。都ちゃん(自分だけど)の体力も。ちょっと疲れやすい気がするけど、たぶん、松稜学院行くくらいだからお嬢様設定なんだろう。両親いなくて天涯孤独だけど。  てゆーか、ホントのお嬢様だったら朝、運転手が迎えに来るよね、白い手袋つけて。黒い高級車で。スリガラスの。  ……自分の発想の貧しさにがっくりしながらトボトボと帰路につく。ちぇー。何回も「生まれ変わって」るのに、金持ちに生まれたコトがないのは不公平だ。むー。いやまあ、あんまり、社会的な影響があるような立場だと、「死んだ」後が大変なんだから、なんだろうな、とは、理解してるんだけどね。一応はね。
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