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愛想がないのは相変わらずで、そっけないのは今に始まったことじゃない。
でもそんな裕が、たまらなく好きでどうしようもないんだ。
「私やっぱお邪魔かな~?」
一人妄想でにやけてしまった私の横から聞こえてきた明石さんの声。
「そ、そんなことないですよ!一緒に行きましょう!ねぇ?課長?」
「あぁ…」
………。
ちょっとぉ…。
「ほ、ほらっ!ね?課長も行こうって言ってます!」
明石さんは私をにらみ付けたあと、腕を組みながら、改めて椅子に腰を下ろした。
それから待つこと40分くらいの間、
“先に飲んでていいよ”
そう何度も言ってくれた裕だったけど、
さすがにそれはできず、
だからって、ただオフィスでボーッと待ってることもできず、
結局私たち二人も残業するハメになったけど、
おかげで仕事はだいぶ片付いた。
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