Prologue ~Aquarium~

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「そういえば、歳聞いたっけ?」 「二十歳。 ナチは?」 「24」 「そうなんだ。 大学生ぐらいかと思った」 二十歳か……。 とりあえず未成年じゃなくてホッとした。 さすがに十代だったら犯罪くさい。 いや、でも誘ってきたのはそっちだし…なんて自分自身にそんな言い訳をしてみる。 お湯が沸騰して、ミウはうーんと、戸惑いながらキッチンを眺めた。 立ち上がってマグカップを二つ取り出し、インスタントコーヒーのふたを開ける。 「淹れるから座ってれば」 ミウは素直に頷いてカウンターチェアに腰かけた。
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