Prologue ~Aquarium~

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顔をしかめてこめかみを押さえると、ミウが覗きこんできた。 「頭、痛いの?」 「二日酔い」 「そんな飲んでたんだ。 …ねぇ。昨日のこと、覚えてる?」 咄嗟に即答できなくて、コーヒーに口をつける。 「覚えてるよ、一応」 「本当に?」 「……ところどころ」 正直に答えると、ミウは満足げに「そっか」と微笑んだ。 「じゃあ何を話したかも覚えてないんだ」 「クマノミの話?」 「じゃなくて、ここに来てから」 話なんてしたっけ……。
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