7486人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
顔をしかめてこめかみを押さえると、ミウが覗きこんできた。
「頭、痛いの?」
「二日酔い」
「そんな飲んでたんだ。
…ねぇ。昨日のこと、覚えてる?」
咄嗟に即答できなくて、コーヒーに口をつける。
「覚えてるよ、一応」
「本当に?」
「……ところどころ」
正直に答えると、ミウは満足げに「そっか」と微笑んだ。
「じゃあ何を話したかも覚えてないんだ」
「クマノミの話?」
「じゃなくて、ここに来てから」
話なんてしたっけ……。
最初のコメントを投稿しよう!