第一楽章~出会い~

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あの日はいつもより頭痛が酷く、 寝不足なんてもう慣れたことなのに、身体が全くと言っていいほど言うことを聞かなかった。 (薬、……家に置いて来たな…) フラフラとした足取りで どこをどうやって歩いてきたのか全く覚えていない。 覚えているのはあのピアノの音色だけ。 その音色に誘われるようにして、ひたすら歩いた。 気がつくと屋上に来ていた。
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