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興味本位で触れた秘部からくちゅくちゅと淫らな音が立ち、羞恥を誘う。
「ん、んんっ……はあっ、……ああ、アスティス……ああんっ」
目を閉じれば脳裏に浮かんでくる彼の色情を乗せたインディゴブルーの瞳。
激しい遊戯に揺れる金の髪。
身体にじっとり浮かぶ汗のしずくでさえも愛しい彼の全て。
しかし、何かが違う。
「っ……違う。
アスティスは、アスティスの指は、もっと……っ」
顔を悦楽に赤く染め、ティルアは羞恥を忘れ、動きを速める。
口につく喘ぎも、侵す水音も、背徳を忘れ、躊躇いを忘れ、ただ彼のことを想い、自分を慰める。
「ああん、アスティス……はぁっ、アスティス……。
違う……もっと、こんなんじゃ――」
遊戯に没頭しているティルアは全く気付かなかった。
ドアが開く音も、入ってきた人影も、荷物が床に落ちた音も。
「ん、アスティス……ああっ、きもち……いいよぉ……っ」
可愛らしい水音を跳ね上げて、ティルアは身体を震わせながら押し寄せてくる快楽に身を委ねていた――次の瞬間。
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