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「誰のファンなの?」
彼は私の手にあるパンフレットに視線を落とした。
「ファンっていうのでも・・・」
「ん?じゃ、迷い込んじゃったの?」
彼は目じりを下げ、私に優しく微笑んだ。
『きゅん』
そう、胸の奥で音がした。
「あ、え―っと友人が・・えっと・・」
彼は優しく微笑んだまま、会場の前方に目を向ける。
「お友達に誘われてきた?そうなの?」
「はい・・・・」
そんな単純は返答も出来ない私。
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