熱天ナリ( ̄皿 ̄)

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徹平のお兄さんからの連絡があり、夏野菜を送る段取りが部の予定表に書かれた。 「では、一週間の合宿とのことなので、前日到着分含め4回に分けて送らせてもらうことにします」 久しぶりに迷彩柄の仕事着を着用した一之瀬先生が、予定表を指差し俺たちに指示を伝える。 「なにぶんにも、我らが絆愛の生徒の兄君たっての願い。農業部一丸となり、この任務を遂行し成功させなければなりません」 肩に指を入れ仕事着のくい込みを直し、一之瀬先生はパチンと勢いよく指をはずした。 「絆愛農業部こそが宇宙一だと改めて世間に知らしめる時です!皆さん、やり遂げましょうっ!!」 「「「おおーっ!!!」」」 先生や部長に先輩たちは涙を流し拳を握りしめ突き上げる。 今回もまだまだ青い一年生は乗り遅れているが、円矢は『やってやろうな!』と一年生の中では一番熱い部類だ。 スイカからどんどん染み込んでるようで、こうやっていつの間にか絆愛脳に染っていくんだと、俺は少しぶるると震えた。 だけど、収穫になるとやはり、自分たちの手によって植えられていると思えば、どの野菜も可愛く愛おしくも見える。 そういう気持ちを感じられるようになってることには、驚きはするが嬉しくもあった。
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