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少年は腰掛けていたベッドから降りると俺に近寄って話しかけてきた。
「やぁ、どうかなその身体(ウツワ)は?」
俺は後ろを振り向かずそのまま話した。
「どうもなにも以前の記憶がないんだから違和感なんてない。」
「あはは。そうだったね。」
俺はこの神に"記憶を封印"されている。
神は相変わらず楽し気な顔をして言った。
「不機嫌そうだね。でも勘違いしないでおくれよ?ボクはなにもキミに意地悪して"記憶の封印"をしているわけではないんだよ?」
「わかってる。」
「でも一応、決まりとして言っておくね。"記憶の共有とその制限"について」
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