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「分かった。でも、わたし、お金ないし……バイトでもしよっかな」
「本気にするなよ。今日の分はもういいから。それより、身体を休ませろ」
「あっ! そういや、そうだ。涼は真菜とどうなったの?」
涼の横顔を覗き込んだ。
「真菜?うん。告白された。夏休み明けには返事をするって言ってあるけど……沙都とのことちゃんと話すよ。それでいいだろ?」
「うん」
そう大きく頷いて、涼に腕を絡ませた。
家の前に着くと涼が急にわたしに向かい合うように立って
「おい、沙都。歯、喰いしばれ」
「へ?」
そう返事をしたと同時に
パチン!
涼に、頬を思い切り打たれた。
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