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こんなこと初めてのことで、何が起こったのか分からず、目を何度も瞬きした。
「死のうとしたお仕置き。お前、あの時もし、死んでいたらどうするつもりだったんだよ。ただ、自分だけが死んだことになってたんだぜ」
「涼……」
「これからは、もっと、強くなれよ。こんなふうに思い詰めて死のうなんて、二度と思うな」
「うん。うん」
頬の痛みと涼の真剣さに涙がワッと溢れてきた。
そんなわたしを引き寄せて来て
「沙都……今、俺、スゲー沙都にキスしたいんだけど」
わたしの返事も聞かずに、いきなり両頬を掴んで、唇を重ねて来た。
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