第1章
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お互いの家の前で、何かを宣言するかのようなキスだった。 二人を冷やかす、お互いの両親の顔が目に浮かんだ。 気持ちが通じ合ってから、涼が強くなった気がして、それはそれで癪に障るけど…… 今回のことでは、暫くは涼に頭が上がらないだろう。 辺りはとっぷりと日が暮れて、路地の街燈だけの灯りに包まれていた。 青木クンを傷つけた。これから真菜も傷つけることになる。
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