第1章

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「青木……お前も俺と沙都のこと、色々気付いてたんだな」 「でも、入院して沙都ちゃんが毎日通って来てくれて、本当に嬉しかったんだ。そんな沙都ちゃんを畑野がいつかは奪いにくるんじゃないかって、冷や冷やしていたのも事実だし」 「ごめん。青木クン……本当にごめん。告白された時、子供みたいな考えで、青木クンのことアイドルみたいな目で見ていたのかも知れない。バカばっかやって盛り上がって……こんなに青木クンを傷つけるなんて、思いもしなかった。だから、責任感じて、必死で青木クンを好きになろうって、わたしなりに頑張ったけど、涼の存在があまりにも大きくて。 青木クンは優しくて、いい子で、わたしなんかに勿体ないくらいなのに……」 すると、青木クンが大きく顔を横に振った。
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