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「青木、身体がよくなったら、俺のこと殴っていいからな」
そう言った涼に両手を振って
「そんな……暴力沙汰起こせば、部活にまた迷惑かけちまうよ。そんなことより、沙都ちゃんのこと大事にしてやってよ」
「うん。分かった。肝に命じておくよ」
病室を出ようとしたわたしたちに
「沙都ちゃん。俺、やっぱりまだ、沙都ちゃんが好きだよ」
「青木クン……」
「でも、畑野と一緒に居る時の安堵した沙都ちゃんの顔見ると、悔しいけど現実を受け止めなきゃって、言い聞かせるつもり」
「青木クン……たまに……ここに来てもいい? 彼女ではなく友達として」
「それは俺に聞かないでよ。畑野に聞いて」
涼の顔を見ると
「イヤ……俺より真樹ってマネージャーに聞いた方がいい」
話がややこしくなって来たので、結局、涼と二人ならと青木クンが言い出した。
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