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吸血鬼を連れ帰ったのは不本意だが、店の鍵を開けて中に入る。
「まりちゃん。いるかい。」
「いずみー。おかえりなさーい。」
まりちゃんはすぐに出てきてくれて、俺に抱きついた。
「いい子にしてたー。おむすびも食べたー。」
「そっか。ありがとう、まりちゃん。お留守番ご苦労様。」
俺は、とち餅を出して、まりちゃんにあげた。
「これも土産だ。」
「・・・わーい!おもちゃいっぱいだー!おじさん、ありがとう!」
ミハイさんから受け取った中身をのぞき込み、まりちゃんが無邪気に喜んだ。
それは、いたくミハイさんを満足させたらしく。
「うむ。いいものだな。」
いいって・・・まりちゃんに手は出させないぞ?
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