居酒屋まるの慰安旅行

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そして。 「ちょっと店を留守にするけど、お土産買ってくるよ。時々掃除してくれてありがとう。」 店に住んでいる姿を見せない妖精。 小さなコビトみたいな存在だ。 時々、俺が掃除した以上に店が綺麗になっている時は、彼らがやってくれているらしい。 牛乳がお礼代わりになるらしいので、お猪口に低温殺菌牛乳をいつもより多めにいれた。 それから、外に出て、雑草なんだけれど可愛い花をつけているのを数本摘んできて、小さめのグラスに水を入れて花をそこにさした。 「こんなもので悪いけど。助かってるよ。ありがとう。」 それから、炊いておいた土鍋ご飯をおむすびにして、リンゴジュースもグラスに入れる。 ラップをかけて、これでOK。 まりちゃんの分だ。
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