序章

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男の歌に合わせて三人も歌い出した。 帽子の男は口ずさむだけ。 ロッカーのような男はサングラスをずらしながら、男と交互に歌う。 いかつい男は両手を前に差しだし、男に向けて何かを訴えるかのように歌う。 そして男は気付いた。見た感じは違う彼らが同じ顔をしていることに… そして、その顔は自分のものと同じだということに… 歌いながら沸き上がる疑問。こいつらは一体何者なんだ? 男が歌い終わると三人は同時に言葉を発した。 『『『お前はどの未来を選ぶ?』』』 三人はそう言うと男の中に吸い込まれていった。
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