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「なんで起こしてくれなかったんだ
よ!?」
「えー?だって、めんどくさいし。あたしに関係ないもん」
くっ、さすがは我が姉…我が道をいってる…
「それよりあんた、今日から寮暮らしになるんでしょ?荷物はちゃんと送ったの?」
「それはバッチリ!ちゃんと俺の宝物も全部送らせていただきました」
俺の宝物。つまり、BLゲームや本、グッズなど様々だ!あれがなきゃ、俺生きてけないからマジで。
「ふーん。まあ、そんなことはどうでもいいけど、ちゃんと逐一報告しなさいよ。そして、あわよくば総受けになってこい☆」
「ちょっと待とうか。俺が総受けはない☆報告はちゃんとするよ」
「はいはい。分かったならよし。て言うか、学校いかなくていいの?時間もうヤバいんでしょ」
……あぁあああぁああああぁぁ!!
そうだったぁあああ!遅刻してんの忘れてたぁあああ!!
「い、いいいってきますぅううう!!
」
「いってらー、がんばれよ~!」
後ろで姉ちゃんが見送ってくれる声が段々遠ざかっていくのを感じながら俺は胸が踊るような気持ちだった。
だって、ついに生のBLが見れるんだよ!?
嬉しくないはずがない!!
この時の俺は後に起こるだろう災難の日々に気づくはずもなく、スキップるんるんで王道学園へ向かっていった。
遥、いっきまーす☆
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