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雨が降っていた日のことであった。
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ざーーーーー
「おかぁさん!おかぁさん!」
小さな一軒家から
まるで小学生の女の子のような
大きな声が響いていた。
「りか…逃げなさい…」
「おかぁさん!!」
母は傷だらけになり、
もがき苦しんでいた。
その母を私は大きく揺する。
すると台所から
雷の音と同時に野太い声が
部屋をこだまする。
「うおぉおおおおお」
怒り狂ったように
私を突き飛ばし、
母をナイフのようなもので
右足を刺した。
どびゅ…
赤黒い血が辺り一面に
水しぶきのようにまう。
「痛いっ!やめて!!」
父は母の
いろいろなところを
刺しては抜き、
刺しては抜き…
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