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麻衣--side
たくさんの星が散りばめられている夜空を見上げて思う。
この空はどこまでも続いてるだって…。
どんなに離れていても同じ空を見ることが出来るんだって…。
裕…私･･･気持ちに…決心がついたよ。
もう何も言わない。
着いていくなんてわがままも言わない。
裕が決めたことならそれに従う。
でもね…これだけはわかって欲しい。
裕が、好きで好きで、
好きすぎて離れたくなかったこと。
ずっと傍にいたかった気持ち。
だけど足手まといになるのは嫌だから
私は日本に残る。
ここで、私のやるべきことがあるはず。
“たった一年”
今ならもう大丈夫。
9年に比べたら１年はあっという間だよね。
ここで待ってるよ。
“1年勉強して帰ってくる”
帰ってくる…
そう言った裕の“帰る”場所が、私のところであって欲しいから。
ずっと待ってる。
裕が私の傍からいなくなっちゃう日々は寂しいけど、耐えてみせるよ。
だから頑張って欲しい。
あの時と同じ…
高校を卒業して大学に進んだ裕。
今度は日本からアメリカへ…
でも今は大丈夫。
信じる心があるから、
大丈夫だよ。
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