序章

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序章

あの日見た海と同じ。 満月の光が反射してキラキラと輝いた。 夜風は少し冷たい。 でも俺はあたたかかった。 「今俺達2人きりだな。」 「うん。この国で私達だけ。」 「君はこれでよかったと思う?」 「良かったに決まってる。 大切な親友なんだもん。後悔なんてしてないよ?」 彼女はそう言いながら肩を寄せた。 「私、綺麗なままがいいな。」 「迅なら…いいよ。」 彼女は声が震えていた。
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