第1章 疑心

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2015年7月9日(金) どこの世界に17歳の高校3年生から将来について的確な設計図を描けているだろう? 恐らくほとんどいないだろう。 いや、そう願う。 成績、運動神経、身長、ルックス 将来の職業に関わるであろう数値は全て中の下。 まぁ別に正直どうでもいい。将来なんてどーでもいーんだから。 「よし!そんじゃ本庄!これ解いてみようか!」 「?!」 ヤバイ完璧に聞いてなかった(笑) 「まーた聞いてなかったな?進路先決まってないのはクラスでお前だけだぞ…。そもそもだなー」 キーンコーンカーン… ざわざわ… 「……。今日はここまで!皆担任が来るまでに帰る支度をしておくように!」 やっと終わったか。安堵のため息を吐く みんな2年生の時とは違う。 こんな短い空き時間でさえ単語帳を開き始める。 いや、バカでしょ。 としか思わない
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