第1章

3/9
前へ
/9ページ
次へ
届かないよねぇ 手を伸ばしてもいらない壁に 突き放されそれでも君は 変わらず笑ってて 春の少し寒い風が吹くあの日 君に出会い 夏の暑さに負けない位君に焦がれた こんなに苦しいなんて思わせて こんなに辛いなんて感じさせて 届いてよねえ 手を伸ばしてぎゅっ、と掴んで そっとキスを落として 叶わない夢よどうか覚めないで 秋には色ずく木を見上げ 冬の寒さに震え息を吐き 咲いていた花に別れを告げる こんなに好きだなんて思わせて こんなに大好きにさせて 届かないよねぇ 手を伸ばしてもいらない壁に 突き放されそれでも君は 変わらず笑ってて 好きにならなきゃよかった こんなに思うなんて、 どうしようもなく思い続けるなんて 忘れさせてよ、ねぇ 頭から離れて、でも離れないで 矛盾した心冷たい雨がそっと 君しか想えないこの心と共に流してよ 生きて、生きて、 君の隣にいつか行ける日がくるならば
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加