序章

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森を抜けるとそこは街が見渡せる所だった。 そこにひっそりと置かれた一つ墓石がある。 少女はそれに近づいて行き花を供え、何かを話していた。 「───今回もだめだったわ。 やっぱり彼じゃないとダメなのかな咲さん……。」 少女は立ち上がって今度こそと呟き、また森の中へ戻って行く。 そして、その背中を押すかのように風が吹いた。 あたかも、『がんばれ』と言っているかのように………。
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