花火のように

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君との出会いが私を強くした。 君がいたから私は病気と戦えた。 なのに君は…… 君との出会いは、病院の中に入っているコンビニだった。 背が高く、体格のいい君は、スポーツマンって感じで入退院を繰り返している私にとってまぶしい存在だった。 君は漫画の本を立ち読みしていてクスクス笑っていた。 君を見ていた私に気づいたようで「あっこの本、買うんですか?」と聞いてきた。 まさか話しかけられるとは思ってもしなかったので「いっいえ」とか、しどろもどろに答えてしまった。 「この漫画好きなんですよ。漫画で声を出して笑える漫画なんてなかなかないですよ」 コンビニで立ち読みしている最中に声を出して笑うなんて私にはできないと思っていた。 君からその漫画雑誌を受け取り、漫画を読み始めた。 するとぷっぷっと声に出して笑ってしまった。 隣でも君が同じ場面で笑っていた。 また入院生活が始まることで落ち込んでいた私に笑顔はいい薬になった。 「誰かのお見舞いですか?」私は思い切って聞いてみた。
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