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出発したR35は赤城道路を登る。SpeedはSportsCarとは思えないほどゆっくりだ。
R35のAudio(オーディオ)からは桑島法子の「私らしく」が流れていた。
「智姉さんとDriveするなんてDate(デート)みたいです」
「そう言われると……なんだか嬉しいな。私も大崎とDriveできて嬉しいぞ」
大崎の言葉に智の頬は赤く照れる。智もDriveできて嬉しいらしい。
「いい曲ですね。智姉さんが好きな桑島法子さんの曲を掛けながらDriveするのはおれも気持ちいいです」
「私は桑島さんの声が大好きだ。すごい癒される声だな」
智は桑島法子の大ファンで、特にこの曲を聴くことが大好きだ。
Driveして10分、R35は停まった。
停車した場所は赤城神社だ。
「着いたぞ」
「うわァー、川には綺麗な橋がありますね」
ここ赤城神社は赤城山の山頂にある小沼・大沼の付近にある神社で、赤城山そのものはこの山岳信仰に由来する。赤城神社は関東を中心に約300社以上あり、今2人のいる大桐(だいどう)赤城神社が総本宮とされている。
江戸幕府初代将軍・徳川家康や大山昨神をはじめ、様々な神様が祭られている神社だ。
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