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 2人は車から距離を離れ、赤城神社のある中央の半島を結ぶ赤い橋を渡る。  橋を渡りながら2人 「長い橋ですね。下には大きな大沼という湖があります。大沼も大きいです。琵琶湖とどっちがおおきいでしょう?」 「それは琵琶湖が大きい。こんなの当たり前だろ?」 「ウェヒヒ、冗談のつもりで質問しました」  明るく話す2人。  会話していくうちに本殿へ到着した。 「この本殿には神様はいるのでしょうか」 「肉眼では見えない。覚醒技を使える走り屋でもな」  もう1回言うが、覚醒技を使える走り屋にはAURAが現れ、そのAURAは普通の走り屋には見えない。覚醒技を使えるなら見えるものの、  覚醒技を使える走り屋でも神様は見えないようだ。 「きれいな色の本殿ですね。大昔に建てたとは思えません」 「Maintenance(メンテナンス)をしているかもしれないしな、と言っても再建されたものだ」  赤城神社の本殿は再建されたもの。 「きれいすぎて、目が離れません」  本殿の綺麗さのあまり、本殿を見つめる大崎。  しかし……。その大崎には悪夢が待っていることは知らなかった。  赤城神社に男2人のもう1組が来る。片方が金色の髪に白いTシャツで、もう1人が茶色い髪に青いTシャツを着ている。 「こんにちは」  2人の女は男2人組にあいさつする。  茶髪の男は大崎に話しかけてきた・ 「この赤い髪の女の子、すごいかわいーねッ! 年齢的には小学生なのッ!? 小学生なのに胸大きいし、 タイツで黒く光る脚は綺麗だし、脚がきれいすぎて、僕のソーセージも大きくなりそうッ! 君は理想の彼女だよッ! 僕の彼女になってよッ!」 「かわいい!? 彼女になって? かわいいと言ってくれるのは嬉しいけど、ナンパされるのはいやだよッ! ちなみに身体が小さくて童顔から小学生っぽいけど、おれは16歳だよッ! おれは男性恐怖症だし、女だけど、レズビアンだから智姉さんという恋人の女性がいるしッ! 男はいやだよ……」  大崎を見た目褒めるだけでなく、彼女になってほしいと言い出す。 彼女になってほしい――つまり、男はナンパをしてきたのだった。 大崎は男性恐怖症、男が苦手。男が苦手な大崎はナンパにおびえる。
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