最速美少女オオサキACT.1 大崎翔子と斎藤智

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「美味しいですッ！　智姉さんの料理は最高ッ！」
「良かった。大崎にそんなことを言ってくれて嬉しいぞ」
　智の料理に大崎は満足なようだ。
「食事の途中ですが、ここでQuizですッ！」
　昼食の途中だが、大崎はQuiz(クイズ)を出す。
「おれのワンエイティはRB26DETTを積んでいて、排気量は2.6リッターと中途半端です。どうして中途半端なんでしょう?」
　大崎の出すQuizとは、大崎の愛車・ワンエイティに搭載されているRB26DETTの排気量のことだった。
　RB26DETTの排気量は2.6リッターだ。しかし、なぜMakerは中途半端にしたんだろう？　
「RB26DETTの排気量が中途半端なのはかつて開催されていたGroupA(グループ・エー)に参加するためだ。GroupAではTurboを積んでいる車は排気量は1.7倍ボアアップ（排気量を上げるTuningのこと）したという扱いを受けるからな」
「正解ですッ！　さすが車に詳しい智姉さんですねッ！」
　智の答えは正解のようだ。

　NissanRB26DETTは日産がBNR32からBNR34までのSkylineGT-R用に開発されたHighSpecEngineで名前の由来は「Response(レスポレンス) Balance(バランス) 2.6リッター DOHC　Electronic(エレクトロニック) Twin(ツイン) Turbo(ターボ)」の略だ。
　耐久性が高く、Tuning次第で1000馬力を超えることもある。

「車のことなら私は負けないぞ。どんなことでも知っている」
　車のことなら智にお任せ。
智は車に強い、車に関することで知らないことは智にはほとんどない。
「午後には、私のR35に乗って赤城道路へDriveに行こう。昼ご飯を食べて歯磨きを終えたら行くぞ」
「はーい」
　昼ごはんを食べ終えて午後になったら、Driveへ行こうと言う。
「あと、全身タイツは恥ずかしいから、いつもの「疾風」と書かれたＴシャツと夏でも履いている黒タイツに着替えろ」
　今着ている全身タイツは恥ずかしすぎる。来ていたら見られるぞ。
「食べたら着替えます。ごちそうさまでした。おいしかったです。」
　昼食開始から15分、大崎は昼食を終えた。昼ごはんを終えると食器を片づけて、2階へ上がる。