第1章

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『人は皆、誰かの邪魔者である』 もし、このような格言を言った人が歴史上いるなら、私は是非その人のために石碑を立てよう。 あるアーティストの歌詞にも、1人分の日溜まりを手に入れるのに、誰かを確実に1人、日の当たらない場所へ押しやるしかない、という解釈が出来る部分が存在する。 私は成る程、と思った。確かにその通り、私が今、日々を心地好く生きていられるのは、他方で苦しんでいる人が確実に1人は存在するからだ。 自分の口に入る分の食料は、飢えた誰かを助けるためのものだったかもしれない。
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