第1章 異世界からやってきました

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──それは、ごく普通でありふれていた休日の日だった。 外も、快晴で雲一つないといっていくらい。お日様がサンサンと輝く。 しかし、俺。 姫川姫乃はというと… その天気のいい日に、片手にエコバックを抱えて一人で、スーパーへと買い物に向かっている途中である。 なぜかって? そりゃ簡単な話だ。昼間から、リビングでゴロゴロしているところに、楓さんがやってきて一言。 『姫乃ちゃ~ん。暇そうだねッ。だったら、お買いものお願い!』 と…渡されたのが、このエコパックとメモ。 メモの内容を見るからにして、今日の晩御飯はどうやらカレーのようだ。 確認を終えると、俺は通り道にある公園に目を向けたのだった。 休日ってこともあり、チラホラと人がいる。 まぁ、ここの公園は案外広いから、奥の方へいけばもっと人がいるのだろうな。 公園内には、家族や恋人、友人たちと…まぁ、様々だ。 ふっと、ある家族が目に飛び込んでくる。 小さな女の子を中心にして、両親と仲よく手を繋いで歩いている。 「……アタシにも、子供ができたらあんな風に休日を過ごすのかな」 と…未来の自分とその家族を重ね合わせては、想像する。 ──────── ────── ──── ── 『ママ~ママ!』 『な~に?』 『呼んだだけ~えへへ』 『もう~!可愛いんだからっ!』 ──って! 何で、ママなんだよ!? 普通、パパだろうが!! 最近、女になってから時間が経っている所為か。感化されちまっているのかもな。 「ぁ、こんな所で油売っている場合じゃないんだった!買い物、かいもの」 この時は、知らなかった。まさか、この俺に… “あんな出会い”が待っているなんて
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