第1章 異世界からやってきました

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「待つんだ!ヘルプミー!」 後ろから唐突に声をかけられてしまった。 しかも、ヘルプミーってよ…。このエセ外人がっ。 「なんだよ…?」 俺は、気だるそうに。かつ、面倒くさそうな態度を惜しみなく出す。 「実はこの辺りはまったく詳しくなくてね?出来たら案内を頼みたいなーなんて、あと人探しもしてもらいたいなー。ていうかそっちメインかな」 「はぁ?人探ししてくれって…」 今日この場で、初めて会うやつにだ。人探しをしてくれって…。 「じ、じゃあ契約しよう!ギブアンドテイクの関係さ。私が探してる人を一緒に見つけてくれたら相応の報酬を払うよ」 「……はぁっ」 「スマホどころかキャッシュもカードも無いんだよねー?あはーっ」 「あっそ…」 何なんだコイツは…。さっきから、何やらすごく焦っているようにも見える。 「だからさ、なんでもするからお願い!こう見えて私、結構なんでもできるよ?役に立つよ?」 『何でもするって』…出たよ。 あまりの無自覚すぎる発言の数々に、俺はため息を漏らしながらも。 一応、コイツも女の子だしな…と思って。忠告をしてやることにした。 「役にね…あのさ?あんまり、知らん男に報酬をやるとかそういう事言わない方がいいぜ?コレ、警告な。お前、それなりに顔整ってるんだからよ。勘違いする男とかに変な要求されちまうぞ?」 結構、ズカズカと。それも初対面の女の子に対してだ。 たぶん、引かれたりするんだろうけど。コイツのためだと思い。ビシっと言ってやった。
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