164人が本棚に入れています
本棚に追加
「ああ言えばこう言う、じゃあどうすれば手伝ってくれるのだ君は~?」
それは、こっちのセリフだっての。逆にどうやったら、あきらめてくれるのか聞きたいくらいだ。
「だから。最初から手伝う気は──」
「あっ!」
突然、声を上げる金髪女。
「な、なんだよ…?」
「い~いこと思いついちゃったよ」
そういいながら、目の前の女は。何かを企んでいる…そんな表情を浮かべている。まるで、子供がいたずらをする。そんな前振りを思わせる。
「悪魔みたいな笑みを浮かべて、何を言うかと思えば…いいことだと?」
「そんな強情な君もこの方法を使えば一瞬で私の頼み事を喜んで手伝ってくれるようになるさ」
いきなり勝ち誇っような顔をしている。
知ってるか?人間か一番好きを見せる瞬間がいつなのか…?
そう、それは勝利を確信した時なんだよ!って、こんなこと今思っていても仕方ないんだけど。
「はっ!面白い事言ってくれるぜ。だけど。言っておくが、俺はそんな脅しには屈しないんだよ」
おれも、負けじと勝ち誇った態度を取ってやる。
「言ったね?そんな強がりを口にしたことを悔やみなよ!」
すると。金髪女は、胸を張って息を大きく吸い込み…。
「痴かっ……」
痴か…って、まさかコイツ!!?
「は!?ちょ、おまえ──!!」
俺はあわてて、その女口元を手で覆うって抑え込む。
最初のコメントを投稿しよう!